CMなどで「UR賃貸住宅」について目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
では実際どういったものなのか、普通(民間)の賃貸住宅とは何が違うのかを解説していきます。
【UR賃貸住宅とは?】
「UR賃貸住宅」とは、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が管理する公的な賃貸住宅のことです。
全国に約70万戸あり、従来のいわゆる団地のような物件から、最近はタワーマンションのようなハイスペックな物件もあります。
【UR賃貸住宅のメリット】
UR賃貸住宅の特徴をメリットとデメリットに分けてまとめていきます。
1.費用を抑えることができる
最大の特徴としては費用面でのメリットです。
UR賃貸住宅では、礼金・仲介手数料・更新料がかからず、また保証人も不要であるので保証料もかからず大きく費用を抑えることができます。
民間の賃貸住宅の場合、礼金・仲介手数料・更新料はそれぞれ賃料の1ヶ月分となることが多く、さらに保証会社への加入が必要となることがほとんどですので保証料として賃料の0.5ヶ月分〜1ヶ月分がかかります。
ですので例えば賃料10万円の物件に住み、一度更新をしたとすると、民間の賃貸住宅に比べてUR賃貸住宅では35万円〜40万円ほど安く済ませることができるということになります。
2.部屋や敷地が広い
都心部郊外を開発してきたということから、お部屋も敷地も広々としている物件が多いというのが特徴です。
民間の賃貸住宅では2LDKとなる広さでも1LDKとなっていたり、各部屋の広さも広めに作られています。
また、公園や保育園、病院、スーパーなどが敷地内に整備されているところもあり、広い敷地を有効に活用した利便性の高さも魅力の一つと言えます。
3.契約関係の手間を省ける
民間の賃貸住宅では保証人を設定する(もしくは保証会社へ保証委託する)ことが必要となりますが、UR賃貸住宅では保証人が不要ですのでご自身のみで契約を進めることができます。
また、民間では必須となる火災保険への加入もUR賃貸住宅では任意となっており、契約時の手間は比較的簡素になります。
【デメリット】
1.審査が厳しめ
保証人が不要である代わりに審査の基準が少々厳しくなっています。
民間の賃貸住宅の場合、平均月収が賃料の3倍以上であることが一つの基準となりますが、UR賃貸住宅の場合は平均月収が賃料の4倍以上(家賃が一定の金額を超える物件についてはURが定めた月収以上)であることが必要となります。
もしくは、借りたい物件の賃料の100倍以上の貯蓄があることが必要です。
緩和措置もありますが、一般の賃貸住宅に比べてやや厳しい基準となっていると言えます。
2.戸数や立地が限られている
そもそも一般の賃貸住宅に比べて戸数が少なく、また駅から徒歩10分以上かかる物件も少なくありません。
空室も多くはないのでご自身の希望に沿った物件を見つけるのは比較的難しくなってしまうと言えます。
3.賃料と設備面
民間の賃貸住宅と比べて広めの作りになっているため、同じ部屋数で比較するとUR賃貸の方が賃料としては少々高くなります。
また、築年数が古めの物件が多く、修繕やリニューアルはされているものの古さを感じる物件も少なくありません。設備の入れ替え状況もまちまちなので、資料での確認にとどまらず、実際に内見をして設備の状況をしっかり確認することをお勧めします。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
メリットばかりではありませんが、お探しの条件が合う方にとっては非常に魅力的なものであると思います。
民間の賃貸住宅のみではなく、ぜひUR賃貸住宅も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
UR賃貸住宅に興味がある方、自分に合っているかを一緒に考えてほしいという方はお気軽に仰ってください!
より良い選択ができるように本音で、全力でサポートいたします!